相続人に相続財産を隠された

被相続人の財産の管理をしていた相続人が、他の相続人へと財産についての内容を共有しないケースは非常に多くお問い合わせも多いケースです。このケースでは、財産の概要を明らかにする必要がありますが、故意に財産を隠されているという場合には専門家に調査を依頼する方が確実です。

一般的に葬儀にかかる費用は相場というものがないことが多く、また細かく聞くことが躊躇される内容でもあります。ですので、喪主である相続人が深く聞かれないのをいいことに全額を葬儀で使いきったと主張するケースがあります。このようなケースでは、遺産の財産調査と葬儀社からの領収書を確認しましょう。

相続人の一人が弁護士に依頼をした場合、他の相続人へと“弁護士が特定の相続人の代理人になった”という内容の「受任通知」が送付されます。原則、弁護士は相続人全員の代理人ではなく、依頼をうけた相続人一人の代理人となりますので注意しましょう。

一度使われてしまった財産を取り戻すのは手間も費用もかかります。全額取り戻すことはかなり難しいでしょう。疑わしい場合には、なるべく早い段階で専門家へと相談することをおすすめいたします。