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2023年12月04日
Q:母から相続した不動産を相続人同士で分け合いたいのですが、その分割方法について行政書士の先生に質問です。(野洲)
野洲に暮らしていた母が亡くなり、兄弟で協力して相続の手続きをしています。母の財産もほぼ出そろったのですが、どのように分け合うべきかと悩んでいるため質問させていただきました。
両親は離婚しており、相続人になるのは私と弟の2人だけです。相続財産は野洲の実家と、母が祖母から相続した母名義の土地が野洲にあります。預金も手許現金についても調べましたが、現金はほとんど残されていませんでした。野洲の2つの不動産を2人の相続人で分け合うわけなので、どちらの不動産を相続するかそれぞれ選べばいいかとも思ったのですが、それでは公平な遺産分割にはならないと思うのです。行政書士の先生、不動産を分け合う方法について教えていただけませんか。(野洲)
A:相続財産である不動産の分け合い方についてご案内いたします。
不動産の分割方法について考える前にご確認いただきたいのですが、亡くなったお母様は遺言書を遺されていないでしょうか。遺言書の有無はその後の相続手続きの進め方に大きく影響します。遺言書があればそこに記された分割方針に従って相続手続きを進めるため、相続人が財産の分割方法について考える必要はなくなります。
今回は遺言書が残されていないと想定し、現在相続人お2人の共有財産となっている野洲の2つの不動産をどのように分割すればいいか、その方法についてご案内いたします。
- 現物分割
遺産をそのまま分け合う方法です。それぞれの不動産の評価額がほぼ同じであればいいですが、ほとんどの場合それぞれの不動産の評価額には差が生じると考えられるため、この方法はご相談者様のおっしゃるとおり公平な遺産分割になるのは難しいでしょう。ただ、現物分割で相続人全員が納得するのであれば、その後の相続手続きは一番スムーズに終えることができます。
- 代償分割
相続人の一部が財産を相続し、その他の相続人に対して相当の代償金や代償財産を支払うことで公平に分割する方法です。この方法では一部の相続人が財産をそのまま相続するため、不動産に住み続けたいなど売却したくない理由がある場合に有用です。ただし、財産を取得した相続人は代償金として多額の現金や財産を準備する必要があります。
- 換価分割
財産を売却し、得た現金を相続人同士で分け合う方法です。現金で分け合うため公平な遺産分割が可能となりますが、財産の売却に反対する相続人がいる場合はこの方法をとることはできないでしょう。また財産の売却の際に譲渡取得税等の費用が発生しますので、この方法をとる場合は事前に確認し相続人同士でよく話し合うとよいでしょう。
まず野洲の不動産をそれぞれ評価し、その価値を確認してからどのように分割するか検討されるとよいのではないでしょうか。
野洲にお住まいで相続についてお悩みの方はぜひお気軽に滋賀・栗東相続遺言相談室にお問い合わせください。野洲の皆様にとって満足のいく相続となるようサポートさせていただきます。初回の無料相談から相続の専門家が丁寧に対応いたしますので、どうぞご安心ください。
2023年11月02日
Q:行政書士の先生、両親が連名で遺言書を作成したと話していたのですが、この遺言書は法的に問題ありませんか?(栗東)
栗東に住む両親が作成した遺言書について、行政書士の先生に質問です。
お盆に栗東の実家に帰省した際、相続についての話になりました。父は栗東の実家の他にも栗東に土地を持っているので、相続人となる私や2人の弟が相続について揉めることのないように、遺言書を作成しておいたとのことでした。遺言書の具体的な内容までは聞いていないのですが、父は「夫婦で話し合って、夫婦2人でしっかり署名捺印したから安心するように」と話していたのが気になります。
遺言書は夫婦連名で作成しても問題ないのでしょうか?せっかく作成しても法的効力のない遺言書では意味がないのではないのかと思い、質問させていただきました。(栗東)
A:2人以上の署名がされた遺言書は、たとえ婚姻関係にあるご夫婦であっても法的に無効となります。
民法では「共同遺言の禁止」といって、2名以上の者が共同して一つの遺言書を作成することを禁じています。たとえ婚姻関係にあるご夫婦であっても同様ですので、残念ながら栗東のご両親が作成された遺言書は法的に無効となってしまいます。
遺言書は、遺言者(遺言を残す人)の自由な意思を反映して作成するものです。複数名で遺言書を残そうとすると、一部の人間が主導的な立場で作成してしまい、その他の者の自由な意思が反映されていないのではないかという疑いが生じます。
さらに、連名で作成した場合は遺言書の撤回の自由も奪われてしまいます。本来遺言書は遺言者が自由に撤回できるものですが、連名で作成してしまうと、1人の意思では遺言書が撤回できず、共同作成者全員の同意を得なければならなくなってしまいます。このような理由から、遺言書を連名で作成することは認められていないのです。
遺言書は、亡くなった方の最後の意思が書かれた大切な書面です。第三者の介入によって制約がかかり自由が奪われてしまうようでは遺言書とはいえません。それゆえ、遺言書の形式は法律で明確に定められており、定められた形式に従って作成されていない遺言書は法的に無効となってしまいます。
栗東に暮らすお父様は遺されたご家族のことを思って遺言書を作成されたとのことですので、遺言書を法的効力のあるものにするためにも、遺言書作成に精通したプロに一度相談されるようお伝えになってはいかがでしょうか。
滋賀・栗東相続遺言相談室では遺言書の作成サポートも承っております。初回無料相談にて、栗東の皆様の遺言書作成に至った思いをお伺いしたうえで、どのような形で遺言書を作成すべきかアドバイスさせていただきます。遺言書作成だけでなく、相続全般についても滋賀・栗東相続遺言相談室へお任せください。栗東の皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。
2023年10月03日
Q:行政書士の先生、通帳がどうしても見つかりません。相続手続きはどのように進めればいいですか。(近江八幡)
先日、近江八幡に住む母が亡くなりました。父とは離婚しており、子供である私と弟も既に実家を出て暮らしていたので、晩年母は近江八幡の実家で一人で暮らしていました。相続手続きを進めるために弟と協力して近江八幡の実家を片付けているのですが、話に聞いていた銀行通帳が見当たらず困っています。
実は10年ほど前に近江八幡に住んでいた母方の祖母が亡くなっていて、その時に母はある程度の金額を相続したようです。相続した具体的な金額は聞いていないのですが、母は生前、祖母の相続で受け取った金額は生活費の口座とは別の口座に預けてあると話していました。その口座の通帳がどうしても見つかりません。そもそもどの銀行に口座を作ったのかも分からず、その当時にどの銀行に預けているのか聞いておけばよかったと後悔しています。今後どのように調べればいいでしょうか。(近江八幡)
A:戸籍謄本を用意し法定相続人だと証明できれば、銀行に対して残高証明書を請求することができます。
現在近江八幡のご実家を片付けてらっしゃるとのことですが、その際、遺言書や終活ノートなどが残されていないか確認しましょう。遺言書のような法的な書面でなくとも、もしかしたら亡くなったお母様が、万が一の時に備えて口座や財産の情報についてどこかにメモを残している可能性もあります。
遺言書やメモも見つからない、通帳やキャッシュカードの保管場所もわからないという場合には、別の手がかりを探しましょう。取引のある銀行からの郵便物が届いていないか、タオル、カレンダーなどの粗品に銀行名が書かれていないか、身の回りの物をよく確認してください。
それでも何も手がかりが見つからない場合は、亡くなったお母様の生活圏内にある銀行に目星をつけ、一軒一軒直接問い合わせることになります。被相続人(今回ですと亡くなったお母様)が取引していた銀行が分かれば、相続人はその銀行に対して取引履歴や残高証明などを請求することができます。その際、ご相談者様が法定相続人であるという証明のために戸籍謄本の提出が求められますので、あらかじめ準備しておきましょう。
近江八幡の皆様、財産調査や相続人の証明のための戸籍収集は手間や時間のかかる作業のため、想定以上に時間がかかってしまうこともあります。 相続手続きには期限が設けられているものもあるため、手続きのために時間を捻出するのが難しいという方は、相続の専門家に依頼することもご検討ください。
滋賀・栗東相続遺言相談室では相続を専門とする行政書士が、相続の手間のかかる面倒な手続きを近江八幡の皆様に代わって対応いたします。また司法書士や税理士など各士業の専門家とも連携しておりますので、相続に関するあらゆるお悩みに対応可能です。近江八幡の皆様の相続が無事に終えるよう全力でサポートさせていただきますので、まずは滋賀・栗東相続遺言相談室の初回無料相談をご利用ください。
近江八幡の皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
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